知り合いに布袋竹(ホテイチク)の林をもっている人がいて、切ってもいいよと言われていた。しかし竹はどれも曲がっていたので杖にはならないだろうと思い切ったことはなかった。
ところが、布袋竹で杖を作り老人ホームに寄付している人がいると聞き、知人に紹介してもらった。(名前はくろちゃん)
くろちゃんと紹介者の三人で布袋竹を15本ほどとって、くろちゃんのお宅に行った。
くろちゃんのお宅は見たことない不思議で広大な庭だった。なんでもある感じ。特殊な改造をした趣味用のフォークリフトが何台も庭にある。自動反転装置付きの焼き鳥マシンもあった。(手作り)
くろちゃんは大きなガスバーナーで布袋竹をあぶり、曲げの道具を使って上手に曲げ、最後に水をかけて冷却していた。ガスバーナーであぶると油が出てきて表面がとても光沢がでてくる。
LPガスのタンクは見たこともない大きさだったが、これは廃車になったタクシーから外したものらしい。ガスバーナーは道路工事で使っていたそうだ。
布袋竹の曲がりは この変わった道具で矯正した。中央に油圧のジャッキが下向きに付いていて手動で簡単に押し付けることができる道具だった。
出来上がった杖は、なかなかかっこよかった。
自分の親に渡して感想を聞いた。
結果:
満足しているのは作った人だけかも。
年寄りには使いにくいとすぐ分かった。
持ち手部分がT型になってないから、持ちずらいとのご意見。
握力が無い年寄りはすべってしまい危険かも
力のない人の杖としては使いもんにはならんと思う。
でも、元気で握力のある年寄りならかっこよく使えると思う。