物置を片づけていたらカセットガス炊飯器が出てきた。
ずいぶん昔、キャンプにはまった時期があり、
おいしいごはんが食べたくて買ったものだ。
でも、この炊飯器は故障している。
最初の年はおいしく炊けたが、その後おいしく炊けなくなってしまった。
頑張れば火は点くけれど炊きあがる前に止まってしまうのだ。
だから毎回、芯が残るご飯になってしまう。
この炊飯器の点火の方法は、左側の炊飯レバーを押しながら
右側の器具栓つまみを左に回す。
するとカチッて音がして点火する。
そのまま左側の炊飯レバーを5秒ほど押し続ける。
正面に小さな丸いのぞき窓があって、炎が見えたら完了。
あとは炊きあがるまで待つだけ。
故障しているのに捨てずにしまっておいたのに訳がある。
そのまま左側の炊飯レバーをガムテープで固定すると使えたからだ。
東日本の地震の時、停電で困って、
ガムテープで固定したらご飯が炊けた。
おかげで停電でも家でご飯が食べられた。
次また、いつ必要になるかわからないので、そのまま物置に入れてあった。
今日は暇なので、どこが壊れているのかじっくり見てみることにした。
修理できるかも。
上蓋を開けると、電極の横にライフルの弾丸のような形の怪しげな部品が見えた。
バーナーに近い、接触しているようにも見える。
取扱説明書を見ると、これは立ち消えセンサーだ。
バーナー部に強風が吹きつけたり、ガスが一時的に途切れた場合に、これを感知してガスの通路を自動的に遮断し、消化するしくみになっています。
現状の動作確認
よし、おかまに水を入れかまどにセットした。
ガスボンベをセットして点火してみた。
のぞき窓を覗く。
よしよし、火は点いたぞ。
タイマーをスタートし時間を計測。
何分か後に止まると思うので...。
パチン、と音がした。
あれ? 覗き窓を見ると、もう火が消えてた。
タイマーの時間は、なんと5分!
こいつはかなり重症だ。
5分じゃ いくらガスでもご飯は炊けない。
水はまだ沸騰していないし。
取扱説明書の炊き上がり時間の目安は
1合で16分
2合で18分
3合で21分
4合で24分
おそらく、ライフルの弾丸のような形の
この立ち消えセンサー悪さをしているのだろう。
絶対に動かさないでくださいと書いてあったが
ちょっとだけ動かしてみた。
バーナー部にくっつき過ぎているようなので。
距離を数ミリ広げた。
再度、おかまに水を入れかまどにセットした。
ガスボンベをリセットして再度点火した。
タイマーもスタート、時間を計測。
また すぐに止まるのか...。
すると、なんということでしょう!
30分経ってもガスは止まらない!
これならご飯が炊けそうだ。
よしお米で確かめてみよう!
お米を3合研いでおかまにセットした。
ガスボンベをリセットして点火した。
炊飯開始!
タイマーをスタートし時間計測も開始。
12分経過
泡が勢いよく吹き上げてきた。
15分経過
まだ泡が出ている
18分経過
泡が出なくなった。
19分30秒経過
カチッて音がしてガスが自動停止した。
ご飯が炊けたようだ。
取扱説明書では、3合で21分の目安だったので、
19.5分はかなり近い、ほぼOKか?
そのまま15分むらす。
さあどうだ。
蓋を開けてみた。
う~ん、いいにおい。
うまく炊けているようだ。
ごはんをほぐして 完成!
気になる味は...
いつもの電気炊飯器よりも、マジでおいしかった。
よし、これでカセットガス炊飯器の修理完了!