日本みつばちの巣箱をお借りして数日後...
まだ新しい巣箱は完成しておりませんが
「みつばちが分蜂しました」という電話連絡がありました。
分蜂の知らせを受けて現場に急行したというのが今回のお話です。
みつばちが分蜂した
分蜂の現場は友人の師匠の養蜂場です。
友人が分蜂したら譲って欲しいとお願いしてくれていました。
最初に聞いたお話しでは、
分蜂して集合板(しゅうごうばん)に大きな群れが丸くぶら下がっている。
今年一番の大きさで3万匹くらいありそうだ。捕獲して大きな玉ねぎ袋に入れるので急いで引取りに来てくれ。という内容でした。
まだ巣箱は完成してないので、先日別の養蜂家さんからお借りした巣箱に入れるつもりで分蜂の現場に向かいました。
これが集合板です
集合板は分蜂したはちの群れを捕獲するための板です。
ハチが集まりそうな場所に設置します。
現場に着くと、分蜂したハチの群れは師匠所有の空き家の巣箱の中に移してありました。師匠が早く巣箱に入れた方がはちが落ち着くと判断し対応して下さいました。
巣箱を車で運ぶ際の注意事項
運搬中 巣箱からハチが逃げ出して刺されては困ります。
ハチに刺されないように
巣箱の入り口をティッシュペーパーをたくさん押し込んで隙間を塞ぎます。さらに重箱構造の箱が崩れないようにひもで縛ります。巣箱全体を毛布にくるみさらにひもで縛りハチが出てこないように包み込みます。
巣箱の冷却
車のエアコン設定、設定温度はMAXに低くし、風量は最強にセットします。
みつばちは体温が高く巣箱を密閉すると温度が上がって弱ってしまうそうです。分蜂で蜜をたくさん飲んだ3万匹ものハチが小さな巣箱の中でブンブンします。巣箱の隙間を塞ぎ毛布で包んでいることで、巣箱の中は相当熱くなってしまうと思われます。
みつばちの巣箱を包みます
巣箱全体をひもで縛ります
上下を縛り重箱が崩れないようにしました。
毛布で巣箱を包み込みます
運搬中にハチが逃げ出して車内で大暴れしないようにしっかり包んでからひもで縛ります。
設置の順番と注意事項
順番1 ブロックの準備
底板の下にはコンクリートブロックを敷く。土や木材の上に底板を直接置くと間に湿気や虫が侵入するため避ける。
順番2 入口の隙間を小さくする
入口を狭くして働きバチは通れるけど女王バチは通れないようにする。
4mm厚のベニヤ板を切って調整する。
順番3 砂糖水を作る
作り方:砂糖100g、水100cc、鍋に入れて加熱
沸騰する直前で火を消して冷ます。
冷えたらペットボトルに入れておく。
順番4 入口の側に砂糖水を入れた小皿を置く
・当分の食料を働きバチに与える。花の蜜を探さなくてよい環境にする。
・砂糖水は10日間与える。
それ以上砂糖水を与え続けると働きバチが怠け者になってしまう。
・砂糖水は小皿に浅く入れる
・小皿の中には折った割り箸を入れて置く(ハチが溺れないように)
順番5 雨が当たらないように工夫します
(後日実施予定)
巣箱の設置完了しました
分蜂の現場から車で1時間離れた場所です。